エコハウスの概要

2013年5月13日
びほろエコハウス

 

 

 

・びほろエコハウス完成までの経過

 

 全国からの応募の中で選ばれた20の自治体が、環境省平成20年度環境共成地域づくり補助金『21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業』を受け、それぞれの地域の気候風土や特色を生かしたモデル住宅の実現と普及に取組みました。
 美幌町は、全国20箇所の自治体の一つに採択されました。
 モデル住宅(エコハウス)建設にあたり、設計者のプロポーザル型企画提案を次のとおり公募しました。

 

 

・募 集 概 要

1 主 催 者   美幌町
2 建 設 地   網走郡美幌町字美禽258番地1ほか
3 敷地面積   約5,100㎡ (都市計画区域外)
4 構造・規模   木造(在来工法) 2階建以下
5 住宅面積   約260㎡

 

 

 本事業のプロポーザルの質を高める視点から、環境省専門家の助言を得て北海道内の設計者を対象に、平成21年7月に3度の勉強会を開催。

第1回 平成21年7月3日 びほろグランドホテル 13:00~17:00
  自立環境型住宅設計法総論  講師 鈴木大隆氏(道立北方建築総合研究所長)ほか

第2回 平成21年7月10日 町民会館 13:00~17:00
  エネルギーの削減に向けた戦略他  講師 福島 明氏(道立北方建築総合研究所居住科学部長)ほか

第3回 平成21年7月11日 町民会館 9:00~15:00
  快適さと低炭素づくりの住まい他 講師 小室雅伸氏(北海道建築工房主宰)ほか

 

 

小室雅伸氏による勉強会

 

・勉強会が本事業の普及に果たした役割

 全道各地から34事業所等が参加し、各講師による省エネルギー基準説明により参加設計者の住宅技術の向上、太陽光等の新エネルギー効率    分析、エネルギーの計算方法、美幌町の環境負荷低減住宅の取組み、環境共成型住宅の電気等使用量低減によるCO2削減効果等を勉強会を通 してPRすることができ、21世紀環境共生型住宅モデル住宅(エコハウス)建設促進事業普及に果たした役割は極めて高いものであります。

 建設にあたり、設計者選定のプロポーザル型企画提案書を公募しました。
 

 8月18日に一次審査会を開催し、19件の公募を7名の審査委員で審査し、5件の企画提案者を選びました。
 

 8月24日の二次審査会では、5件の企画提案者からそれぞれプレゼンテーションを行い、その様子は同時にインターネットで配信されました。これらの審査会の結果、堀尾浩建築設計事務所 主宰 堀尾浩氏が設計者と決定しました。

 平成21年10月7日、堀尾浩氏により設計書が完成しました。
 設計者の堀尾浩建築設計事務所のびほろエコハウス「美幌の家」のコンセプトは、①美幌の自然と呼吸する家でありたい。②美幌の森で育まれた「木」でつくる。③多世帯の農家モデル住宅としての試みであります。
入札により高橋・宮田特定建設工事共同企業体が選ばれて、平成21年11月30日工事を着工しました。(高橋工務店・宮田建設については、美幌町が推進しているFSC森林認証とCoC(Chain of Custody)認証の美幌ドットコムクラブの会員であります。)

 平成22年1月25日、『21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業』美幌町エコハウス構造見学会&セミナーを開催しました。構造見学では設計者である堀尾浩氏により現地説明を実施し、84名の参加がありました。また、セミナーでは、アルセッド建築研究所代表・芝浦工業大学名誉教授の三井所清典氏の基調講演をいただきました。

 平成22年3月26日、びほろエコハウスが完成
 

 平成22年3月28日、美幌町エコハウス完成見学会&講演会が開催されました。完成見学会では、およそ100名の参加者がありました。また、講演会では建築家 工学院大学教授 中村 勉氏の講演をいただきました。

 

 

完成見学会
講演会

 

 

【住宅の特徴】
 エコハウス仕様

 

面積等

その他

2階

59.60㎡

建蔽率

4.14%(許容30%)

1階

153.63㎡

容積率

5.26%(許容50%)

車庫

39.74㎡

最高高さ

9.368m

延床面積

252.96㎡

 

 

78坪

 

 

建築面積

198.74㎡

 

 

 

【その他の仕様】
 ・断熱仕様
  屋根部:ビーズ法ポリエチレンフォーム150mm
  壁 部:ビーズ法ポリエチレンフォーム100mm
 ・木部仕様
  柱梁土台:FSC認証構造材・カラマツ集成材50立方メートル  
  屋根・壁:構造用合板・カラマツ合板20立方メートル
  外  壁:地場木材・カラマツ荒木材7立方メートル

 

[外部仕上]
 屋 根:カラー耐候性鋼板、軟質FRP(Fiberglass Reinforced Plastic)防水
 外 壁:カラマツ荒木材、カラー耐候性鋼板
 開口部:木製サッシ

  

[内部仕上]


区分

天井

土間空間

コンクリート金コテ・防塵塗装(床暖房)

カラマツ合板 現し

カラマツ合板 現し

Room

トドマツ合板・クリア塗装

カラマツ合板 現し

カラマツ合板 現し

Space

トドマツ合板・クリア塗装

カラマツ合板 現し

カラマツ合板 現し

浴室

防水モルタル・防塵塗装(床暖房)

道産木材・クリアー塗装

道産木材・クリアー塗装

洗面室、トイレ

リノリウム長弱シート

ビニールクロス張り

ビニールクロス張り

作業場

コンクリート金コテ・防塵塗装

木毛セメント板 現し

木毛セメント板 現し

 

 

・環境整備

 南側敷地に芝生を約200㎡張り、また同敷地内に横断する遊歩道に木質チップを延長約20m撒き、立木周辺にも撒きました。
芝生を張ることにより、景観を美しくできたことはもちろんでありますが、外壁の木の色をより一層強調することができました。
また、雨水対策として南側斜面に約10mの明渠を敷設しました。

 


 

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・建設費


設計費

9,240,000円

 

工事費

80,134,002円

 

(本工事費)

73,067,400円

 

(付帯工事費)

747,600円

 

(用地費及び補償費)

2,896,002円

 

(測量及び試験費)

3,423,000円

 

事務費

3,414,226円

 

協議会費

4,582,826円

 

合   計

97,371,054円

補助対象経費
94,973,000円

 

 

 
メイキング・エコハウス 〜エコハウスが出来るまで〜

 
 

 

お問い合わせ

耕地林務グループ(使用しない)
電話:0152731111
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