◇ 美幌の未来を創造する豊かに育つ教育シリーズⅡ — 職業・仕事について —
 第31回美幌100kmデュアスロン2017が好天に恵まれ、無事終了しました(平成29年8月20
 日)。申し込み者は327名、参加者は309名、完走者は299名だそうです。小学生は美幌の子が多
 く入賞しよい成績を収めました。「アスリート」の素晴らしさは当然のことですが、高齢者の完走はわが
 身の在り方を反省させられました。なお、この大会は多くの町民の皆さんのボランティアによって支えら
 れています。ボランティアの皆さんは生徒のほか、年代や職業も様々です。皆様、大変お疲れ様でした。


 1 職業・仕事の半分がなくなる?
 ところで、10〜20年後、「今の職種・職業が半減する」という衝撃的な論文があります(オックスフ
 ォード大学マイケル・A・オズボーン准教授、人工知能の研究者)。この研究は米国労働省のデータに基
 づき職種702の自動化を分析しました。その結果、これらの職業の約半数がコンピュータ(自動化)に
 取って代わられるというのです。この先を考えると、ちょうど今の小学6年生の子どもたちの10年後は
 大学卒業になります。


 2 子どもがめざす職業と学び

 「図書館体験」などの事業に参加した子どもたちの目標・思いは、「図書館司書、ポップダンサー、看護
 師、デザイナー、動物飼育員、大工さん」をめざしているようです。下記に、なりたい職業の調査結果を
 掲載しました。

 Ⅰ 小学生の将来なりたい職業ベスト7
男子 女子
サッカー選手 保育士
野球選手 医師
医師 パティシエール
ゲームクリエイター 看護師
建築士 薬剤師
バスケットボール選手 獣医
教員 教員
 Ⅱ 中学生の将来なりたい職業ベスト7
男子 女子
ITエンジニア 歌手・タレント
ゲームクリエイター イラストレーター
動画投稿者 医師
プロスポーツ 公務員
ものづくりエンジニア 作家・ライター
公務員 保育士
学者・研究者 教員
 Ⅲ 高校生の将来なりたい職業ベスト7
男子 女子
ITエンジニア 公務員
ものづくりエンジニア 看護師
ゲームクリエイター 歌手・タレント
公務員 教員
学者・研究者 イラストレーター
パイロット・運転手 保育士
教員 心理療法士
  【資料Ⅰ】     日本FP協会調査から
 【資料Ⅱ・Ⅲ】   ソニー保険の調査から
 ※ 徐々に現実的になっています。

 〔意欲的に学ぶ子どもにするには

 ○目的意識を持って学ぶ
 問題意識や目的意識をもつ子ども。例えば、…になりたい。不思議だ。
 海外旅行に行くから英語を学びたい。…ついてわかりたい、などです。
 また、「素直さ」が学びの効率を高めるといいます。
(柴田義松東京大学名誉教授)

 子どもの適切で確かな職業選択・目標設定のためには、保護者や教員の皆さんが今後のロボット化の進展
 を子どもに伝えたり、様々な体験をさせたりすることが大切です。ちなみに、パナソニックの創業者であ
 る松下幸之助氏は、「いつも成功する秘訣は?」というインタビュアーの質問に対して、「成功するまで
 やり続けること
」と答えています。


 それぞれの子どもの夢や願いが実現することを心から願って…。


 3 職業・仕事に対する意識  —差別や軽視意識—

 ある大学で、実家の職業にコンプレックスを抱いている学生の多いことに驚いたことがあります。このこ
 とは、職業に対する差別意識が社会に深く浸透していて、子どもは幼いころから暗黙の裡にそれらを学び、
 子ども同士や大人の眼差しを通して学び、意識化していくと考えられます。
 様々な職業を担う人がいるからこそ、社会や人々の生活が成り立っていることはだれもが知っています。
 正当な仕事によって人々の暮らしに貢献しながら生活することには、社会的評価や報酬の違いはあっても、
 差別があってはなりません。

 また、「入社したら、文書のコピー、電話の応対など、自分が夢見た仕事ではない仕事が与えられること
 がある。それらを雑用と考えるか、必要な仕事と考えるかによって仕事の仕方が変わる。仕事に雑用など
 はない。どのような仕事であれ、考え、工夫した仕事をすることは、職場を支え、変えるものです。」と
 新卒の現状を踏まえ、水谷洋一網走市長が学生や保護者に話していました(東京農業大学生物産業学部の
 学位授与式の祝辞)。

 どのような職業・仕事であれ、自分の職業・仕事に誇りや使命感・役割感を持ち、創意工夫し改善・改革
 する職業人こそが、当該企業などへの貢献や人々の豊かな暮らしを生み出したり、支えたりするのだと思
 います。まさに、みなさんの姿です。

 4 これからの子どもに求められる力 −汎用性のある力と主体的・対話的で深い学び—
 グローバル化や科学文明のさらなる進展によって今の子どもの未来社会がどのようになっているかを想像
 することは難しいことです。受験を考えれば、テストで100点取る知識は必要です。ですが、テストの
 点がよければよい、という時代は終わります。


 〔汎用性のある力〕

 ・学んだことを生かす力 ・問題や困難なことに出合った時に忍耐強く取り組み問題解決できる力 
 ・考える力 ・判断する力 ・表現する力(コミュニケーション力を含む) ・責任感 
 ・リーダー性(指導力) ・困難なことにも挑戦する力など。 

 (次期小・中・高校新学習指導要領。小:
32年、中:33年、高:34年実施。高のみ学年進行)

 これらの資質や能力は、どのような職種であっても生かすことができる力(汎用性のある力)です。その
 ため、自分の学びのスタイルを知り、学び方を知ることが必要です。

 ・目的(問題)意識を持った学び ・資料を読み取ったり、資料を活用したりする学び ・協働した学び 
 ・友達と論議した学び ・学んだことを人に伝える学び など

 5 子どもの職業選択  —生活の自立と社会的自立を目指して—
 子どもは身近な環境から職業選択する傾向があります。ですから、どのような職業があるのか、子どもの
 視野を広げることがとても大切です。親の姿から学ぶこともあるでしょうし、インターンシップなどの職
 業体験、生活や社会体験から学ぶこともあります。

 是非、ご家庭でお子さんと向き合い、職業の種類や仕事をするということはどのようなことなのかなど、
 保護者の体験や価値観を語り、役割や責任感を含め、子どもが生きた知恵や力を生かすことができれば、
 目標実現に向けた学びができる子どもになります。


 ○ 図書館では積極的に受け入れています!

 ・小・中・高生向けの「図書館体験の日」(夏休み中、小学生9名参加)。
 ・中・高生のインターンシップ(本年度、9月6日〜8日、美幌高等学校の生徒3名)。
 ・図書館司書資格取得のための図書館実習(大学生)。


 ◆ お仕事の本 あります!

 ◇ 図書紹介:「どんなお仕事?」、「どうすればなれるの」などの疑問に答えるために
                     —小学生・中・高生向けの職業に関する図書—
 『マンガで読む仕事ナビシリーズ』『なるにはBookシリーズ』など、図書館にはたくさんあります。
 是非、ご活用ください。




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*館長から一言*