2月のオススメ本

2018年3月2日

職員オススメ本

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 「跳ぶ男」

 青山 文平/著

 文藝春秋

  貧しい藤戸藩の、主に能を仕事とする道具係の長男として生まれた剛は、 

 幼くして母を、そして跡継ぎの座を失った。それでも野宮にて能の修行を

 続けていたが、その才能を見込まれて若くして亡くなった藩主の身代わり

 として江戸に登ることとなった。能を通して藩の運命を背負うこととなっ

 た剛。家族にも味方のいなかった幼少時代を支えてくれ、兄のように慕っ

 ていた保の遺志を胸に、どうすれば藩を救えるのか剛が下した決断とは・・・。

  直木賞作家が2年の歳月をかけ綴った時代小説です。

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 「向日葵のある台所

 秋川 滝美/著

 角川書店

  私設美術館に勤める学芸員の麻有子は、中学二年生の葵と二人暮らしの

 シングルマザー。娘の葵は、家事全般を麻有子と分担し、不満も唱えずき

 ちんとこなしてくれ、良い子に育ってくれたなあと感謝する穏やかで平和

 な日々を暮らしていた。そんな折り、母と敷地内同居をしている姉の鈴子

 から「母が脳梗塞で倒れ、引き取って欲しい」と連絡が入る。母とも姉と

 も折り合いが悪いため戸惑い悩む日々、娘とも相談した結果、母と一緒に

 暮らすことにした麻有子だったが・・・・・・。

  本書は台所シーンが印象的で、ついつい真似してみたくなる調理法や母

 娘のやり取りが朗らかでほほえましく感じられる家族の物語です。

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 「うちの旦那が甘ちゃんで

 神楽坂 淳/著

 講談社

   南町奉行で風烈廻方同心を拝命している紅藤月也は、はっきり言って「

 ぼんくら」。盗人を見つけても取り逃がしてしまうことが多く、付き人で

 ある小者たちは次々と愛想を尽かし辞めていった。そんなお人好しで呑気

 で「甘ちゃん」な旦那様を呆れつつも支えるしっかりものの妻・沙耶。月

 也の小者を誰にするか考えあぐねていた沙耶が思いついたのは、自らが小

 者になることだった。

  読みやすく書かれているので、時代小説が苦手な方にこそ是非オススメ

 です。

 

 

館長オススメ本

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 「盾 シールド」 

 村上 龍/著

 幻冬舎

  村上龍は1976年に、「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を

 受賞し、衝撃的なデビューを飾り一躍人気作家になりました。当時私

 は大学生で、本の題名がとても魅力的だったので、何もわからないま

 ま読んでみると、あまりに過激な内容に驚いたことを今も覚えていま

 す。

  また、村上は映画監督として自らの作品を制作したり、1987年

 10月から1991年3月まで、 ”Ryu’s Bar 気ままにいい

 夜” というテレビのトーク番組にも出演するなど、その才能は多岐に

 わたっています。

  2003年、中学生が働くことに興味がもてるようにと発表した『

 13歳のハローワーク』は多くの中学校で教材として採用され、13

 0万部を売り上げるミリオンセラーになりました。

  村上は作品を通して、衝撃的な事件やその時代の風潮を背景に、人

 々の生活や感情を鮮烈に描いています。

  今回紹介する、「盾 SHIELD」は、現代より傷つきやすい人

 々で溢れ、同時にSNSなどでは平気で人を傷つけてしまう時代のな

 か、どのように自分を守っていくのか、不安と希望をあわせ持つすべ

 ての人に贈る、心温まる物語です。注

 

 注:本の帯に書かれている文をそのまま引用しました。  

 
 

広報オススメ本 テーマ:『お菓子』

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 「つばさものがたり」 

 雫井 脩介/著

 小学館

  君川小麦は亡き父のケーキ屋を開くという夢を叶えるため上京し

 洋菓子店で働いている。しかし、小麦は乳がんに冒され自分の命は

 長くないことを悟る。夢を実現させるため地元に帰り家族の力を借

 りて無事ケーキ屋を開いたが・・・。小麦が一人で病気を背負い込み努

 力する姿が切なく。家族愛の心温まる一冊です。

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 「ショコラティエ」

 藤野 恵美/著

 光文社

  父親を亡くし、母親と二人で慎ましく暮らす聖太郎は、クラスメ

 イトの大宮製菓の御曹司、光博の誕生日会で食べたチョコレートフ

 ォンデュに感動しお菓子の魅力に取り憑かれる。聖太郎と光博、光

 博の幼なじみの凜々花が家の問題や将来の夢などに悩みながら成長

 していく姿を描いた物語です。

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 「西洋菓子店

 プティ・フール」

 千早 茜/著

 文藝春秋

  亜樹は祖父が営む東京下町の洋菓子屋「プティ・フール」に勤め、

 頑固で厳しい祖父の下、日々お菓子作りを学んでいる。お菓子作り

 は食べさせたい人の顔を思い浮かべながら作るという祖父の言葉を

 聞き亜樹は中学時代の友達の珠香を思い出す・・・・。「プティ・フー

 ル」に関係する人々6人の物語が収録された連作短篇小説です。

 

 

 

 

 

 

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