セイヨウオオマルハナバチ

○ マルハナバチって、どんなハチ

マルハナバチが花を訪れて花粉やミツをエサとして運ぶことで、花は受粉して実をつけることができます。

マルハナバチは学習能力が高く、受粉効果も高いので、マルハナバチにより多く訪れてもらえるよう花の形を変化させた花もあります。

マルハナバチと花とは大切なパートナーなのです。

○ セイヨウオオマルハナバチってどんなハチ?

  • 体にはあざやかな黄色と黒のシマ模様があります。おしりの真っ白な毛が特徴です。
  • トマトなどハウス栽培作物の受粉をさせるため、ヨーロッパから輸入されています。(国内で増殖させているメーカーもあります)
  • ハウスのなかに、女王バチと働きバチが入った箱を入れます。働きバチが栽培作物の花粉を集めてまわることによって、ハウス内の作物が受粉します。
  • ハチを使うことで、これまでひとつひとつの花にホルモン剤をかけていた人手が省力化され、作付面積をふやすことができました。
    また、ハチによって受粉されたトマトは果肉がつまっています。
    ハチを使うので、減農薬にもなります。
セイヨウオオマルハナバチ

○ 逃にげ出だしたセイヨウオオマルハナバチ

農業用として大変有用な昆虫ですが、一方で、野外でセイヨウオオマルハナバチが目撃されたり、巣が確認されるようになってきました。なかには、野外で繁殖するものもでてきました。

美幌町の近郊では、斜里町で目撃例があります。

○ 逃げ出だしたのは なぜ

  • ハウスが開放的だった。
    ハウスの入り口など、開けたままにしておくとそこから働きバチは自由に出ていけます。
  • 使用ずみの巣箱を適正に処分しなかった。
    使用ずみ巣箱のなかでは、新女王バチやオスバチが産まれていることがあります。これを殺虫処分しないで置いておくと、なかから新女王バチたちが飛び出だしていきます。
逃げ出したセイヨウオオマルハナバチ

○野外に出たときの問題点

在来マルハナバチや植物に対して、悪影響がおきる可能性があります。

  • 在来マルハナバチと、エサや巣の競争がおきる
  • 在来マルハナバチの訪花植物がうまく繁殖できなくなる
  • 在来マルハナバチと交尾し、遺伝子汚染が起きる
  • ダニなど、新らたな寄生虫を持ちこむ

○ セイヨウオオマルハナバチを逃がすな!

セイヨウオオマルハナバチが地域の自然生態系に悪影響を与えることを防ぎ、これからもこのハチを農業用に使っていくために、取り組みがおこなわれています。

生産者:
逃亡防止用のネットの展張・使用後の巣箱の殺虫処分
マルハナバチ販売会社(マルハナバチ普及会):
ネット展張・巣箱の適正処理の呼びかけ、研究機関と協力した調査研究、協議会・研究会の開催
行政:
適正管理についての指針の通達

○これ以上、セイヨウオオマルハナバチを野外に出さないために

<農業にセイヨウオオマルハナバチを利用しているかたへ>
自然への悪影響を防ぎ、今後も末長く農業にハチを利用していくためにも、マルハナバチをハウス外へ逃がさない工夫をどうかお願いします。(北海道農政部では、「女王バチの飛散を防止するための適正な巣箱管理方法」について指針を出しています。)
<みなさんへ>
セイヨウオオマルハナバチを野外で見かけたかたは、美幌博物館までへご連絡ください。(注意! マルハナバチを見慣れていない場合ばあい、北海道のマルハナバチを見間違えることもあります。ご注意ください)

○ 企画展「実は身近な外来種」展示内容

アライグマ北海道のカブトムシ飼育のルール放流について

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