美幌町の文化財
1999(平成11)年、美幌町文化財として、以下の4件が指定されました。
美幌小学校のかしわ
美幌小学校のかしわの中には、推定樹齢220年以上と言われている木も含まれています。校庭、プール横、体育館横に数本の巨木があります。
開校以来、長期間に渡り、数多くの町民・児童を見守り、人々の暮らしと深く関わりながら年輪を刻み続けてきました。
これからも変遷していく美幌の歴史を見守り続けることでしょう。
ベニバナヤマシャクヤク自生地
ベニバナヤマシャクヤクは、ボタン科の植物で、6月頃にピンク色の鮮やかな花をつけます。花が余りにも鮮やかなゆえに盗掘が相次ぎ、西日本ではほぼ絶滅し、北海道でも近い将来絶滅するのではないかと危惧されています。
そのベニバナヤマシャクヤクの自生地が、野崎・柏ヶ丘運動公園樹木園の内にあります。
1996年に博物館と有志らで、自生地を保全するために案内板と簡易防護柵を設置しました。
絵模様付礫
1986年、みどり遺跡発掘現場から出土しました。
縄文時代中期の絵模様付礫で、隅丸三角形の扁平な石の表面に、黒色顔料を用いて円形が描かれており、円の外側には放射状の6本の線が描かれています。
縄文時代中期のこのような資料は、全国的にも珍しいと言われています。
博物館常設展示室の中で、そのレプリカ(複製品)を見学することができます。
瑞治足柄奴(みずはるあしがらやっこ)
昭和2年、美幌神社秋季祭典のお御輿の先導として、瑞治などの青年らにより神社に奉仕されました。
以来、毎年9月5日に美幌神社を出発して、「エンヤーエンヤー」の掛け声に合わせ、25名編成の瑞治足柄奴保存会の行列が、氏子全域を巡行します。
地域で親子代々が担い手となり、70年余り継承されてきた貴重な民俗芸能だと言えます。(写真は昭和16年当時のようす)
美幌町の史跡・遺跡
松浦武四郎宿営之地記念碑
松浦武四郎は幕末期の蝦夷地を六度踏破した探検家です。
安政5(1858)年5月13日、美幌町付近を調査していた松浦武四郎は、現在の美幌町都橋地区付近にあったというアイヌの集落で一夜を過ごしました。
記念碑はアイヌの集落があったとされる場所の近く、「峠の湯びほろ」の敷地内に設置されています。