ロビー展「すごい標本!すごい資料!」

2023年6月1日

図2ハイキジムシロ標本(差し替え).jpg  

  

未公開資料や学芸員の最新研究を紹介。2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」のモデル、

植物学者・牧野富太郎にちなんだ展示も行います。  

 

開催期間

令和5年7月1日(土)~10月9日(月)

  

開催場所

美幌博物館2階ロビー

 

開催時間

午前9時30分~午後5時

 

観覧料

ロビー展のみのご観覧は無料です。

 

 

 内容

ロビー展_カンタン.jpg

 

・推し花の押し花~牧野富太郎と植物標本        

・美幌みどりの村森林公園で見られるバッタ

・スクープ!動物たちの素顔

・写真で見る町の移り変わり

・絵と本~装画と挿絵を見てみよう~

 


 

PICK UP! 推し花の押し花~牧野富太郎と植物標本~ 【北海道内博物館合同展示】

2023年前期のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公は、植物学者・牧野富太郎がモデルです。

牧野の”熱すぎる植物愛”と牧野が大量に作成した植物標本にちなんで、北海道内各地の博物館が合同で、植物担当学芸職員の「推し花」を植物標本(押し花)とコメントを紹介するミニ展示です。    

会期は、それぞれの館で異なりますので、お出かけ前にご確認ください。

 


 

[館   名] 浦幌町立博物館  浦幌町立博物館 | 浦幌町立博物館 【公式サイト】 (museum-urahoro.jp)

[会   期] 7月8日(土)〜9月3日(日)

[推 し 人] 持田 誠

[推 し 花] エゾネコノメソウ 他

推し理由]  これまで十勝平野からの確認が無かったが、今年になって町内の平野部で確認。十勝地方では貴重なネコノメソウ類ということで、いま推しの花です。

 

[館   名] 釧路市立博物館  釧路市立博物館|釧路市ホームページ (kushiro.lg.jp)

[会   期] 7月8日(土)〜10月15日(日)

[推 し 人] 加藤 ゆき恵

[推 し 花] ミヤマニガウリ 他

[推し理由]  

「花は目立たず実はゆらゆらとぶら下がる」

学生だったころ、湿原調査の手伝いで釧路に来た時に、細〜い果柄でぶら下がるミヤマニガウリを見たことが強く印象に残りました。

10年後、縁あって釧路に来ることになり、博物館の周りの春採公園にミヤマニガウリがたくさん生えているのを見つけました。花が咲き終わると、果柄を長く伸ばします。一年草なので、秋まで花が咲き続け、ぶら下がる果実もずっと見られます。

 

[館   名] 札幌市博物館活動センター  博物館活動センター/札幌市 (city.sapporo.jp)

[会   期] 7月21日(金)〜9月2日(土)

[推 し 人] 山崎 真実

[推 し 花] クロヌマハリイ

推し理由

「正座して対峙したくなる佇まい」

 水中から直立する“緑のボッコ”・・・全てをそぎ落としたかのようなシンプルな形、天に向かってまっすぐ自立する姿には「潔さ」さえ感じます。

おすすめなのは、静まり返った水面に佇む風景です。(雲なんかが水面に映りこんでいると、なおよろしい。)私はそんな風景を前にすると「この植物を床の間に1本生けて、正座して眺めている自分」を妄想してしまいます。

 

[館   名] 美幌博物館  美幌博物館 | 美幌町 (town.bihoro.hokkaido.jp)

[会   期] 7月1日(土)〜10月9日(月/祝)

[推 し 人] 城坂 結実

[推 し 花] ハイキジムシロ               

推し理由]  

「流血の代償」

2022年8月、観光客で賑わう美幌峠展望台で事件は起きました。

舗装路で植物を見ながら歩いていたところ、階段につまづき、前のめりに勢いよく転倒。膝から血を流し、車へと戻る途中で見つけたのが、この植物でした。

その後、北海道東部では初確認となる、外来植物のハイキジムシロであることがわかります。あの時、がんばって本当によかった!

 

[館   名] 北海道大学総合博物館  北海道大学総合博物館 (hokudai.ac.jp)

[会   期] 7月27日(日)〜10月31日(火)

[推 し 人] 首藤光太郎

[推 し 花] ゴハリマツモ

推し理由]  Coming soon...

 

[館   名] 北海道博物館      北海道博物館 (hokkaido.lg.jp)

[会   期] 6月1日(木)〜未定

[推 し 人] 水島未記

[推 し 花] ヒメニラ

推し理由]  

「101年後の初確認」

野幌森林公園での総合的な植物相調査の最も古いものは、大正6年に刊行された工藤祐舜による調査(北海道庁編 1917『野幌国有林野生植 物調査報告書』)ですが、それ以降、何度か調査が行われているにも関わらずヒメニラは記録されていなかったのを、自分の調査で発見し、初めて記録できたので印象に残っている植物です。

 

  

 

 事業主体

主催/美幌博物館

協力/浦幌町立博物館、釧路市立博物館、札幌市博物館活動センター、北海道大学総合博物館、北海道博物館

 

お問い合わせ

博物館課
管理担当
電話:0152-72-2160
ファクシミリ:0152-72-2160