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屈斜路カルデラトレイル
冬季閉鎖のお知らせ
2024年11月1日から屈斜路カルデラトレイルは冬季閉鎖となります。再開は2025年6月上旬頃を予定しています。
冬季閉鎖期間
2024年11月1日(金曜日)から2025年6月上旬頃まで
屈斜路カルデラトレイル
屈斜路カルデラトレイル(以下KCT)は、2024年10月に開通した全長約25kmのトレイルコースで、美幌町、津別町、大空町の3町にまたがり、日本最大のカルデラである「屈斜路カルデラ」の外輪山を歩くコースになっています。
屈斜路カルデラができたのは今から約3万年前、激しい火山の噴火活動によりマグマを噴出した場所の地下に空洞が生まれ、火山が円形に陥没。地面が落ち込み、屈斜路湖の原型となる巨大な屈斜路カルデラが誕生した。その大地には、長い年月をかけて風や雨により森や湖が創り出され、屈斜路カルデラならではの豊かな自然環境・独特の景観が広がっている。 引用-屈斜路カルデラトレイル憲章-
大地のエネルギー、地球規模の時間の流れ、綿々と繋がれてきた自然の営み、そんな壮大なロマンを感じながら歩く旅ができるトレイルになっています。
このトレイルは、ひがし北海道の3つの国立公園(阿寒摩周国立公園、釧路湿原国立公園、知床国立公園)を結ぶ全長約410kmの「北海道東トレイル」の一部にもなっています。
コースの特徴と見どころ
KCTは、南コースと北コースの2つのセクションから構成されています。
- 南コース(津別峠~美幌峠 約10.8km)
津別峠から美幌峠に至るこのコースは、細かなアップダウンが続きますが、西側にはダケカンバやエゾ松の巨木が繁る原生林が広がり、西側には屈斜路カルデラを一望できる素晴らしい景色が広がります。美幌峠に近づくごとに森林から笹原が広がるエリアになり、バリエーションに富んだ景色を楽しむことができます。 - 北コース(美幌峠~藻琴山 約14.2km)
美幌峠から藻琴山に至るこのコースでは、緩やかな丘陵に見渡す限り広がる笹原の中を歩きます。ところどころ樹々が生い茂るオアシスのようなポイントがあり、木陰で休憩することができます。藻琴山に近づくごとに樹々が増え、深い原生林の中を歩くコースになります。森を抜けると屈斜路カルデラ外輪山最高峰となる「藻琴山」の山頂付近に出ます。山頂付近からの眺望は圧巻です!藻琴山登山口があり、KCT終着点でもある銀嶺荘では銀嶺水という湧水を汲むことができます。是非キンキンの水で旅の疲れを癒してください。
コースタイム
各コースの平均的な所要時間は以下の通りです。
- 南コース(津別峠~美幌峠):約4~5時間
- 北コース(美幌峠~藻琴山):約6~7時間
ただし、個人の体力や天候条件により変動するため、余裕を持った計画を立てることが重要です。
アクセス
各コースの起点・終点へのアクセス方法は以下の通りです。
- 道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」
美幌町市街地から車で約30分。公共交通機関で行く方法が無いため、タクシーやレンタカーの利用を推奨します。 - 津別峠展望台
津別町市街地から車で約40分。公共交通機関で行く方法が無いため、タクシーやレンタカーの利用を推奨します。 - 藻琴山銀嶺荘
東藻琴市街地から車で約40時間。登山口付近に駐車場がありますが、台数に限りがあるため、可能な限り乗り合わせにご協力ください。また、途中から狭い林道の運転になりますので、ゆっくり安全運転でお越しください。
注意ポイント
KCTを安全かつ快適に利用するため、以下の点にご注意ください。
- ヒグマ:北海道の山岳地帯にはヒグマが生息しています。熊鈴や熊スプレーの携行、複数人での行動、食糧の取り扱いに注意する、早朝や夕方の行動を避けるなどの対策を講じてください。
- スズメバチ:夏から秋にかけての時期はスズメバチの活動が活発になります。黒っぽい服装を避け、香水などの強い香りも控えるよう心掛けてください。
- ダニ:エゾシカなどの野生動物が生息しているため、マダニがつくことがあります。肌の露出を避ける服装を選び、トレイル後は全身のチェックを行いましょう。
- 天候の変化:天候が変わりやすいため、最新の気象情報を確認し、無理のない行動計画を立ててください。
服装・装備
安全で快適なトレイル体験のため、以下の装備をおススメします。
- 服装:帽子、レインウェア、長袖シャツ、長ズボン、速乾性の高いインナー
- 履物:トレッキングシューズまたは登山靴(滑りにくいソールのもの)
- 装備:ザック、地図、熊鈴、熊スプレー、携帯電話、非常食、水、ファーストエイドキット
- その他:日焼け止め、虫除けスプレー、携帯トイレ
北海道東トレイルとは
2024年10月、釧路市から羅臼町までを南北に繋ぐ全長約 410kmの長く歩く旅の道、「北海道東トレイル」が開通しました。
日本最大の「湿原」、釧路川流域に広がる「酪農地帯」、千島火山帯の火山活動による「カルデラ」、斜里岳の裾野に広がる「畑作地帯」、流氷がもたらす豊かな「海」など、ひがし北海道の壮大な自然を感じながら歩きます。
長く歩く中で生まれる人と人との心の交流は、ロングトレイルの大きな魅力の一つです。この地域のファンになるハイカーも出てくるでしょう。北海道東トレイルを歩くハイカーを温かく迎え入れ、地域の皆さんでこのトレイルを一緒に育てていきましょう。
屈斜路カルデラトレイルコース
屈斜路カルデラトレイルご利用上のルール
- KCT を歩くことは、自然の中で体験するアクティビティであり、安全を保障できるものではありません。自己責任のもと利用してください。KCTの利用における事故・トラブルに対して管理者が責任を負うことはありません。
- KCTの利用期間は無積雪期間とします。積雪時は利用できません。
- KCTには藻琴山8合日、美幌峠レストハウス、津別峠展望施設以外に避難施設はありません。計画的にご利用ください。
- KCTでは携帯電話の電波が届かない所があります。事前の準備、計画を立ててご利用ください。
- 自然の中を通るルートです。ヒグマ等の危険動物の出現の可能性があります。熊鈴や熊スプレーなどを携帯し十分に注意してください。
- KCTの利用は歩くことを基本としており、道幅が狭いため自転車等の乗り入れは禁止しております。
- KCTは開削して日も浅く、人が多く歩いていない道のため、刈りたての笹の茎などで足を取られる場所がありますのでご注意ください。
- 台風後などによる倒木や、土砂流出などで通行の危険がある場合、また、ヒグマ等の危険動物が出現した場合、KCTの立入を禁止する場合があります。
- KCTのルートを外れて山に踏み入らないでください。
- 石、植物等の自然物は採集しないでください。
- 野生動物にえさを与えたり、刺激しないでください。
- ごみは必ず持ち帰ってください。野生動物を誘引する恐れがあります。
- トイレは出発前の拠点施設や携帯トイレを利用してください。排泄物をルート上及び周辺へ絶対に残置しないでください。
- 指定された場所以外への駐車は絶対にしないでください。
※上記のことが守られない状態が続く場合、KCTの利用を禁止することがあります。
お問い合わせ
美幌地区三町広域観光協議会(美幌観光物産協会)事務局
美幌町字新町3丁目(JR美幌駅舎内)
Tel:0152-73-2211
Fax:0152-77-3005