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計画における将来都市像の実現や各種施策の推進に向けては、行政のみでの課題解決や施策実行には限界があることから、町民、事業者、行政それぞれが適切な役割分担のもとに連携・協働し、同じ目的を共有しながら官民連携による一体感のある取組として進めていきます。
計画の実現のため、代表的な取り組みについて、下記でご紹介します。
子どもたちを取り巻く教育環境の変化や学校が抱える課題の多様化などへの対応に加えて、今後想定される児童生徒数の減少を見据え、施設一体型の義務教育学校1校による小中一貫教育導入のため、学校敷地を基本とした改築や新築による施設整備により、小中学校9年間を見通した切れ目のない教育の推進と持続可能な教育環境を確保します。
既存の美幌町図書館については、施設の老朽化・狭隘化、駐車場不足のほか、コミュニティ機能の充実など、新しい機能とサービスを備えた図書館として、まちなかへの立地が町民から求められていることから、立地適正化計画における都市機能誘導区域を踏まえて適地への整備により、誰もがいつでも集える、魅力的な図書館を目指します。また、施設整備にあたっては、まちなかへの整備に加えて、他の施設との複合化も検討し、利便性向上を図ります。
まちなかで広域幹線道路である国道が交差している利便性を生かし、観光交流センターをまちなかに整備し、賑わい創出を図ります。
施設整備することで周辺における集客施設などの開発誘導を促し、立地適正化計画における都市機能誘導施設の誘致につなげる一助とします。また、施設整備にあたっては、官民連携した取組などによって、開発誘導や誘導施設の誘致の実効性を高めます。
まちなかの賑わいを取り戻すべく、上記施設整備に加えて、下記事業を組み合わせることで、区域全体のエリア価値向上を図ります。
まちなかに緑を取り込むことで、美幌町の特徴でもある「街並みと緑の調和」を図ることで、商業地域の土地利用について、段階的な利用を促進し、つい出かけたくなるまちづくりを目指します。
道路施設の老朽化が進み、再整備が課題となる一方、車道幅員の広さやまちなかの立地などの優位性を活かし、各施設をつなぐ役割を果たすべく、団体からの意見などを参考にした施設整備により、ウォーカブルで魅力ある街路空間の創出を図ります。
住宅リフォーム支援事業や、空き家対策事業などの現行施策については、本計画策定後、誘導区域を踏まえた制度見直しを行うことで、居住誘導の実効性を高めます。
北見市と美幌町間の通勤者の往来など、近年交通量が多くなった町道770号道路について、道道への昇格要望を取り進めるとともに、都市計画道路の変更を通じた将来的な街路整備により、更なる賑わい創出を図ります。