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国民健康保険の制度・都道府県単位化
国民健康保険制度
国民健康保険(国保)は、他の医療保険に加入されていない全ての住民の方を対象とした医療保険です。
国保は、病気やケガをした際に安心して医療を受けられるよう、みんなで国保税を出し合う助け合いの制度です。
国保に加入するには
国保は「職場の健康保険などに加入している方」「後期高齢者医療保険に加入している方」「生活保護を受けている方」以外は、すべての方が国保に加入することになります。
(※外国人の方については、在留期間が3か月を超える場合対象)
たとえば、、
・お店を経営している方、農業、漁業などに携わっている方とその家族
・パート・アルバイトなどで、職場の健康保険に加入していない方
・退職などにより職場の健康保険をやめた方とその家族
世帯ごとに加入します
国保では大人や子どもの区別なく、一人ひとりが被保険者ですが、加入は世帯ごとで行い、世帯主がその届け出をします。
国保の運営
国保は加入者から納めていただく国保税と国・道・町の負担金などを財源として運営しています。
平成30年4月からは、これまでの市町村の運営(資格管理や保険給付、国保税の賦課・徴収、保険事業など)に加え、国保財政の安定化を図るため都道府県が財政運営の責任主体となり、ともに運営することとなりました。(これを都道府県単位化といいます)
都道府県単位化
国保を都道府県ごとに統一することで、市町村で行っていた財政運営を都道府県が責任主体となって、予期せぬ医療費の増加などの財政リスクを軽減し、持続安定的な運営を行うことを目的に法改正が行われました。
平成29年度までは市町村がそれぞれ独自に医療費を推計し、その必要な額が集められる国保税率を市町村が決定し賦課していましたが、平成30年度からは北海道が道内の全体医療費を推計し、その必要な額が集められるよう市町村ごとに所得水準などを考慮し算定の上、納付金として決定しており、市町村は北海道へ納める納付金が集められるよう、北海道から示される標準保険税率(※)を参考に国保税率を決定し賦課しています。
< 都道府県単位化前(~平成29年度) >
< 都道府県単位化後(平成30年度~) >
※標準保険税率 ~各市町村が北海道へ納付金を納めるために必要となる具体的な税率。道内統一の算定基準により毎年度示されており、所得水準等に応じて市町村ごとに率や賦課割合は異なる。
【道ホームページ】国民健康保険に係る納付金及び標準保険料率の公表について<外部リンク>
統一保険料化
都道府県単位化では本来「北海道内のどこに住んでいても、同じ給付を同じ保険料水準(負担)で受けられることが望ましい」との基本的考えから、令和12年度に統一保険料化(※1)を目指すことが、北海道国民健康保険運営方針(※2)において明記されています。
※1 統一保険料化 ~加入者負担の公平化を図るため、北海道内のどこに住んでいても同じ所得、同じ世帯構成であれば同じ保険料負担とすること。
※2【道ホームページ】北海道国民健康保険運営方針<外部リンク>
美幌町国保の状況
近年、団塊の世代の後期高齢者医療保険への移行などにより国保加入者は年々減少していますが、医療の高度化などにより1人当たりの医療費は増加傾向にあります。
「町民誰もが安心して医療の提供を受けられる国保運営の維持」のため、収支不足の解消が課題となっており、あわせて北海道が目指す統一保険料化を見据えた国保税率の設定も必要となっています。
年度 | 全世帯数 | 国保世帯数 | 加入率 | 全人口 | 国保加入者数 | 加入率 |
---|---|---|---|---|---|---|
令和元年度 | 9,498世帯 | 2,886世帯 | 30.4% | 19,087人 | 4,921人 | 25.8% |
令和2年度 | 9,415世帯 | 2,851世帯 | 30.3% | 18,660人 | 4,759人 | 25.5% |
令和3年度 | 9,394世帯 | 2,791世帯 | 29.7% | 18,349人 | 4,590人 | 25.0% |
令和4年度 | 9,333世帯 | 2,657世帯 | 28.5% | 17,930人 |
4,325人 |
24.1% |
令和5年度 | 9,235世帯 | 2,546世帯 | 27.6% | 17,526人 | 4,122人 | 23.5% |
年度 | 費用額 |
---|---|
令和元年度 | 407,870円 |
令和2年度 | 430,415円 |
令和3年度 | 429,926円 |
令和4年度 | 436,520円 |
令和5年度 | 432,864円 |
一人ひとりができること(健診を受けましょう!)
健全な国保運営のもとで加入者の皆様が安心して日々の生活を送っていただくためには、生活習慣病予防や病気の早期発見、早期治療が重要となります。
皆様が特定健診やがん検診を定期的に受診することで、ご自身やご家族の健康寿命が伸びるとともに、皆様の医療費も節約することができます。そして、一人ひとりの取り組みは、皆様が納める国保税全体の引き上げを抑制することにもつながります。
美幌町では毎年、特定健診・がん検診等のご案内をしております。
ご自身やご家族の生活習慣を振り返る機会にもなりますので、1年に1度、受診しましょう。
国保の手続きや各制度はこちら
- 国保の加入・脱退は届出が必要です!
- 令和6年12月2日以降の保険証・受診方法
- 国保で医療機関にかかるときは(負担割合、受けられる医療と受けられない医療)
- 70歳~74歳の方の国保医療制度(70歳からの負担割合、高齢受給者証)
- 医療費が高額になったとき
- 医療費を全額自己負担したとき(払い戻しの手続きについて)
- 特定の病気で長期治療を要するとき
- 国民健康保険の学生特例(マル学)の手続き(お子さんが町外の学校に通う場合など)
- 国民健康保険一部負担金減免・徴収猶予制度