令和7年度第2回美幌町義務教育学校開校検討委員会を開催しましたので、結果をお知らせします。
開催結果概要
1 道内先進地事例・基本構想に必要な項目の説明
説明資料1~2に基づき事務局が説明しました。
2 グループワーク・全体発表
グループA~Dに分かれ、「新しい学校づくりに期待すること・課題となること」をテーマに、ハード面(施設)とソフト面(運営)の両視点から意見交換
グループA
ハード面
【期待すること】
- サブアリーナの建設
- 図書館の増設(町民が利用できるように)
- 教育相談室、視聴覚室を各2室増設
- 遠隔授業ができる専用教室の増設
【課題となること】
ソフト面
【期待すること】
- 大学(東大・北大)との連携
- 町民開放や夜間利用(図書館など)
- 高校との連携(世代間交流)
- 町外からの移住増(通勤圏の拡大)
- 小中学校の発想を伸ばす(産業や町の施策へ活かす)
- 地元愛を育てる教育(Uターン者を増やす)
【課題となること】
- 図書館司書の常駐、教職員の配置
- 先生の働きやすい環境づくり(カウンセリング)
グループB
ハード面
- 美幌小学校は外観はきれいだが、中身については老朽化しており雨漏り等もあるためそういった修繕費用も考えていただきたい。
- 限られた敷地内での増築になるため、校長、教頭住宅、プールについては、取り壊してグラウンド面積を広げる。住宅については民間も検討してもよいのでは。
- 給食センターは美小に移設するのか
- 柏の木の対応について、樹木医も交えた検討が必要。(費用対効果も含めて)
- スクールバスレーン、駐車場の確保
- 体育館も一つで足りるのか(北中をサブにする?)
- 遊具がまとまった場所にない。(旭小、東陽小はまとまっている。)どの程度遊具が必要か
- プールも B&G を使用しているし、スケートリンクも大正橋に集約でいいと思う。
ソフト面
- のびのびとゆったりするスペースで学んでほしい。
- 運動会について、800人規模になると時間帯を分けて開催になるか。
- PTA交流会の見直し
- コロナ前までは、6校の役員、先生方、町長、教育長、町議等が集まって意見交換をする行事があった。今後の義務教育学校の事もあるし、貴重な場だと考えるので、開催していく方向で検討していってほしい。
- 美幌高校に行くようなサポートを
町外の高校に行くのではなく、美幌スペシャルを掲げていることから、学力面 も町外の高校に行かなくても充実した環境のもとで学び、小中高一貫で美幌愛を育んでほしい。
グループC
ハード面
【期待すること】
- あくまでも子どもファーストに考え抜いた環境整備に努め、ソフトもハードも政治や利権が絡まないように進めてもらいたい。
- 全児童生徒が同時アクセス可能なICTインフラ整備に取組んでもらいたい。
- 工事期間中は、児童生徒の活動に危険が伴わず、快適な学習環境のなか工事を 進めてもらいたい。
- グラウンドでは、少年野球は可能であるが、中学校の野球は難しいことも想定されるので、北中グラウンドの有効利用に期待したい。
- 義務教育学校の規模では図書の充実は大変だと思う。そこで図書館の老朽化を考慮し、図書館を学校に近接又併設することで、勉強の場の確保や学童の年齢 が終わる児童生徒の利用に繋げたら良いのではないか。図書館があることで多世代の交流や見守りに繋がる。
- 学童の教室をきちんと備えてもらいたい。
- 地域の方々が避難できる機能を備えてもらいたい。
- 部活動の地域移行に係る配車も踏まえ、スクールバスの充実に期待したい。
【課題となること】
- 現在工事をしている高校では、騒音が酷く窓も開けられない。エアコンもない。 美幌小学校の教室にエアコンは完備されているが、特別教室には完備されていないため、学習環境の悪化に不安を抱く。
- 児童生徒の安全を十分に確保したなかで、スクールバスを止め、走行ができる環境の準備しなければならない。
- 送迎する保護者の車両もあることから周辺への住環境の配慮が必要である。
- 教職員等が増加することから駐車場が不足する。
- 体育館はメインとサブだけでは不足する可能性がある。
ソフト面
【期待すること】
- 商店街が近いので、フィールドワークを行えるなど教育活動と連携した取組みができる。教育活動をハブとして、様々な取組みが可能である。
- 商店街に防犯カメラを設置することで、登下校の見守りの強化ができる。
- 児童生徒の多様性を踏まえ、校内外の機関との連携強化に取組んで欲しい。
- いじめ問題は、いつどこで起こるか予測できないため、全ての教員等が対応できる体制づくりとマニュアルの整備等に期待する。
- 学校は、いじめゼロに向けて取組んでいるが、SNS等の普及により難しい世 の中となっている。義務教育学校では縦割り活動で上級生が下級生の面倒をみたりすることから、そのような活動を通して減少することを期待したい。また、 職員が増えることで、より多くの校内組織を作ることができるため、様々な問題に対応できるよう期待している。
グループD
ハード面
- サブ校舎を作り、特定の授業のみサブ校舎で行うことはできないか。
- 体育館や保健室の確保が必要(保健室は子どもの成長段階に応じて2室)
- 美小の現在の駐車場の規模を考えると、登下校の安全面が心配(車の往来)。 さらに冬季間は落雪による制限や、雪捨て場の確保が課題。
- スクールバスは学校ではなく、近くの場所に拠点を作り乗降車させるのはどうか。
- スクールバスは他校から聞いた話では、毎日の乗車リストを管理することがとても大変とのこと。(乗る乗らないの状況が人によって毎日変わる)
ソフト面
- 1校にすることで児童生徒間の問題(いじめ等)に対する不安がある。
→異年齢同士の縦割り活動で発生の抑制を期待
- 義務教育学校にすることでのメリットをつぶさないように。
ただ1つにするのではなく、グレードアップする心構えを大切に。
先進地の流れに縛られず、町独自の仕組みを作っていく。
- 45 分や 50 分の授業ではなく、30 分授業で授業数を増やすという方法もある。子どもの成長に合わせて授業時間の設定を柔軟に。
(低学年ほど長時間の睡眠が必要で、現在の授業開始時間は成長を考慮すると早すぎる)
- 校内の児童生徒数・学年層が幅広となることで、教員不足が想定される。
- 不登校対応を充実させられるような仕組みを作ってほしい。
学校内に別室を確保することや、学校の他に教育相談室や自宅など場所の選択肢を作ってあげる。
3 その他質疑・意見等
質疑等1 いじめによる転校・義務教育学校のデメリット
グループワークでいじめや不登校への対応の話が出ていたが、いじめについて現状学校で発生した場合には他校に転校することはできるのか。
義務教育学校にすることのメリット・デメリットがあると思うが、特にデメリッ トについて改めて示した上で、どう解決するかを考えていかなければならないと感じる。
→《事務局》区域外の学校に通学することは可能。例えば両親が共働きであり祖父母の家に帰宅したいなど、特別な事情がある場合に認めている。 昨年12月の町民説明会で、オホーツク教育局の佐藤義務教育指導監を講師に招き、義務教育学校のメリット・デメリットを講演していただいている。次回の会議でその資料により振り返りができればと思う。
質疑等2 いじめ発生の緩和
義務教育学校になることで、縦割り活動で上級生と下級生の異年齢同士が関わる環境が構築されることにより、いじめ発生の緩和につながるのではないかと思っている。
会議概要
- 日時 令和7年6月25日(水曜日)午後6時00分~午後7時33分
- 場所 しゃきっとプラザ1階 集団健診ホール
内容
- 開会
- 議事
(1)道内先進地事例の紹介
(2)基本構想に必要な項目について
- 意見交換
(1)グループワーク
(2)全体発表
- その他
- 閉会
【議案】
【説明資料】
【その他】
関連ページ
<外部リンク>
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