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美幌町では、小中一貫教育の推進にあたって、令和13年度に施設一体型の義務教育学校の開校を目指し準備を進めています。
この度、美幌町が目指す小中一貫教育や義務教育学校の整備についての基本的な考え方を基本構想案としてまとめ、説明会を開催しましたので、その概要をお知らせいたします。
美幌町民会館3階 中ホール
資料「義務教育学校開校に向けたロードマップ」により説明。
資料「美幌町義務教育学校基本構想案(概要版)」により説明。
基本構想案の中にある美幌町が目指す小中一貫教育という項目で、「美幌スペシャル」の中にグローカル教育とありますが、英語教育を行う前にやることがあるのではないかと思います。詳しく書かれている方を見てみますと、日本の文化と語学との違いを学ぶということで、その違いを知るためには、日本の文化や語学がどのくらい理解できているかということが重要になります。まずはそこではないかと思います。
今はAIの技術が進んでおり、英語の翻訳も簡単にできます。開校から6年後の未来を見据えた時に、私たちが必要なのは日本語で、自分の言葉で話して考えをしっかり伝える。そこの土台があって初めて英語というのが次のステップであると思います。土台ができていない中で英語教育が先にあるというのは違和感があります。
→《事務局》外国語教育が文科省に入ってきてから、よく披露されているお話でありますが、まさにその通りだと思います。ただ、本町では美幌スタンダードということで、いわゆる学びの基礎基本の部分にも力を入れていきます。
国語力というのは不可欠なものであると捉えています。そこについては疎かにするつもりは全くございません。今後の開校準備委員会の中で、教育課程部会というものを考えているのですが、そこで今おっしゃられた日本語教育の大切さについては、事務局からも強くお話しさせていただきたいと思います。
私の子供は美幌小学校に通っているのですが、美幌小学校を整備する上で、他の学校に通っている子供たちは新しい学校ができてから移動するだけで良いと思いますが、整備することによって使えない場所や工事の音が出てしまうと、今の美幌小学校に通っている子供たちの負担が大きいと思います。その点についてどのようにお考えなのでしょうか。
→《事務局》現在の敷地で工事が行われることにより、起こりうる影響は想定しているところであります。その中で子供たちの安全性や教育環境、学習環境はできるだけ安全を確保することを前提に工事をして参りたいと思います。
例えの話になりますが、建物を増築する場合は先に増築してからそちらに子供たちを移動させて、その後に既存の校舎を改修するということが想定されます。その辺につきましては非常に大事な部分になりますので、まずは優先して考えていきます。
工事の展開方法も含めて、どのような形が子供たちにとって一番教育環境を維持できるか、業者と想定しながらシミュレーションを作っているところでございます。状況が分かり次第、お示しをしていきたいと考えております。
工事による騒音については当然、お子さんは不安だと思います。私たちもそこを不安視しております。それ以外にも、「増築や改修をしながら職員や子供たちが安全に移動できるのか」、「資材等によりグラウンドが占有されてしまうので、その間の授業等はどうするのか」ということを懸念事項として捉えています。その点につきましては専門のコンサルタントと打ち合わせをしながら、基本設計の中で具体的に決めていきます。6年後には卒業している子供たちもいますが、学んでいる今が大事なことですので、義務教育学校の影響により疎外されることが無いように配慮していかなければならないと思っています。
美幌小学校のかしわの木について、配布資料や町の広報に、「子供ファーストで、快適に学べる学校を作ることに支障を来たすと判断した場合は、伐採することも視野に入れ」という文言がありましたが、この「伐採することも視野に入れ」という部分について、その方向に進むのではないかという懸念をしています。伐採することが前提で話が進んでいるように捉えられ、不安を感じています。
美幌小学校の校舎とかしわの木はセットとして心の中にあります。「子供ファースト」という理由だけで伐採を進めて欲しくはありません。地域住民にとって、心のよりどころであり、心に残る風景であり、そのように感じている方が多いのではないかと思います。子供はもちろん大事ですが、美幌で1つだけの学校を作るにあたり、その点も踏まえて現状の会議のみならず広く対話が必要になるのではないかと思います。
会議の中では伐採に進もうとしているのか、伐採しなければ設計が成り立たないのか、その点についてお聞かせください。
→《事務局》伐採の方向に進んでいるわけではありません。開校検討委員会の中では、かしわの木について検討を重ねてきました。様々な意見はありましたが、やはり町の文化財に指定されている樹木ということもあり、積極的に伐採を進めたいという方はいませんでした。ただ、委員会の中では「かしわの木を残すことを優先したことで、子供たちのための学校作りに支障が出る場合、そこまでして残す必要はあるのか」という意見も出ており、このことから、「子供ファースト」という表現を用いてご説明させていただいております。
かしわの木の取扱いについての結論はまだ出ていません。新しい校舎の増築方法や、既存の校舎の改修方法が決まっておらず、そこが固まらないことには学校の配置も決められないため、答えが出せていないという状況です。来年度、基本設計という設計図を書くことになりますので、その際にもう一度検証することになっています。仮に伐採することになれば、ご説明の場を設けさせていただきます。ご質問にあったように様々な思いを持たれている皆様がいらっしゃいますので、一緒に考えて答えを出すという作業が必要になると思います。
美幌小学校のかしわの木は平成11年に美幌町文化財に指定されています。1900年、明治33年に美幌の学校教育が始まった際に自生していた木であり、125年もの間、子供たちが育っていくのを見ている木でもあります。故郷に帰ってきて、この木を見て「美幌に帰ってきた」と感じている方も数多くいらっしゃいます。簡単に伐採というような結論には当然ならないと思っています。皆様の思いと向き合って、残したい気持ちを大切にしつつ、これからの未来を考えたときに残すことが最善なのかということも検証しなければなりません。そこの部分についてはお時間をいただく形になります。
来年、詳細な設計を行う中で考え方がまとまった際には、必ず町民の皆様にご説明をする機会を設けますので、ご意見をいただいて答えを出したいと思っております。
→《事務局》
83億円という事業費を見ると、財政的に問題ないのでしょうか。ここまで費用がかかるのであれば学校の統合で繋いでいく方針でも良いのではないでしょうか。
→《事務局》 色々とシミュレーションは行っており、例えば統合して小学校1校、中学校1校にするというケースが考えられますが、小中学校いずれも教室数が足りず増築が必要となります。
財政面ですが、第3次美幌町財政運営計画では現在総事業費を100億円で試算をしています。補助金や整備時に町が負担する金額を除くと、建設後22年間で、実質的に町が毎年負担する額は約1億円程度を見込んでいます。この1億円をどう捻出するかといいますと、現在の5校を維持していくと光熱水費や修繕費などの維持管理経費が年間約5億円かかります。これを1校にすると単純に5分の1にはなりませんが、1億円程度の縮減が見込まれ、この縮減分を建設に伴う将来負担に充てられると考えています。
また、5校を継続した場合には、大規模改修も必要となりますので、今後20年間で154億円の経費がかかる見込みとなっており、これを1校にした場合には、整備時に83億円がかかりますが20年間で見ると131億円となります。このため、長期的に見ても義務教育学校1校に再編する方が総費用を抑えることができると考えています。補助金や有利な地方債などを最大限活用することで整備ができるものと判断しています。
美幌小学校以外の学校の解体についてですが、少年団や社会人のスポーツ活動を円滑に行えるよう体育館だけでも残していただきたいです。
→《事務局》 体育館は、少年団や社会人団体の活動、防災避難所など幅広い活用がされており重要性を認識しています。既存の学校施設の有効利用については、具体的な方針はまだ決まっておりませんが、貴重なご意見をいただきましたので、しっかりと検討を進めて参ります。